15:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:39:25.07 ID:DSD3mREC0
  
  空笑いなのは、伝わっているだろう。 
 千早ちゃんは、しばらく黙っていた。 
  
 ……けれど。 
16:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:40:18.77 ID:DSD3mREC0
  
 「アイドルが続けていられるかは……さっき春香に励まされたけれど、正直今でも不安よ」 
  
 「……うん」 
  
17:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:40:47.79 ID:DSD3mREC0
  
 「あなたなら、どんな『もしも』でも、必ず私に声を掛けてくれるって」 
  
 「――――――え?」 
  
18:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:42:00.50 ID:DSD3mREC0
  
 ……我ながら、ずいぶん夢の話に引っ張られて、ネガティブになっていたみたいだ。 
  
 そうだった。たかが、夢なんだから。しかも、悪夢じゃなくて、楽しい夢ときてるんだから。だったらあれこれ悩まず、ただ楽しかったで済ませばそれでよかったのに。 
 目を覚ませば、みんなが。千早ちゃんが、待っているんだから。 
19:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:42:53.16 ID:DSD3mREC0
 ―――――― 
  
  
 ―――その夜も、夢をみたけれど。内容まではよく覚えていなかった。 
  
20:saga[saga]
2019/05/26(日) 21:45:05.73 ID:DSD3mREC0
 おわりです。 
  
 ありがとうございました。 
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