【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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28: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:08:46.84 ID:PM9H0cD60
「知らないって……助けたんだよあの時!!」
「人ひとりに大げさね。もうそんなことに反応してる暇なんてないのよ、この世界には。そうでしょ? 葛城大佐」
アスカは冷淡な態度でそう言うと、ドアの向こうへ姿を消してしまった。
「アスカっ!! 待ってよ!!」
シンジは自分の知っている記憶に必死に縋ろうとする。
「ミサトさん! 綾波はどこなんですか!? 教えてください!」
「シンジ君……綾波レイはもう存在しないのよ」
ミサトは腕を組んだまま、少しだけ首を起こして答える。
「いいえ……確かに助け出したんです! きっとまだ初号機のプラグの中にいます! よく探してください!」
シンジはそれでも食い下がろうとする。
「当然、すでに初号機内はすべて探索済です。結果、発見されたのはあなたと……なぜかこれが復元されていたわ」
リツコは、シンジのいる方のダッシュボードをリモートで空けて、復元された音楽再生機器「SDAT」をシンジに渡した。
「検査結果に問題ないので、返還しておきます」
「これは、父さんの……? あの時綾波が持っていた……やっぱり、助けたんじゃないか!」
シンジはダッシュボードにあったSDATを手に取ると、自分の記憶が間違っていなかったことに気を強めた。
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