【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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29: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:13:27.24 ID:PM9H0cD60
爆発音と呼ぶには、あまりにも鈍く、遠い音が艦内に響き渡った。内線用の通信ブザーが鳴って、先程まで部屋を包んでいた重い空気を散らす。

「なんだ!?」

シンジは我に返って、SDATを見つめていた顔を上げる。

「私です」

ミサトは受話器を取って呼び出しに答える。

『目標後甲板です!いきなり取りつかれました!』

電話の向こうはマコトだった。それによると、既に敵が接触してきているという。

「シンジくんは、もうトリガーの役目を終えてる」
「狙いは初号機ね。全艦、第一種戦闘配置! 初号機保護を最優先!」

艦内に響き渡るミサトのアナウンス。
その頃のアスカは長い廊下を走りながら無線でマリと通信を交わす。

「8号機! もう行けるでしょ!」
「もちのろ〜ん! 今やってるよぉ姫。それより、わんこ君どうだった? おとなしくお座りしてたぁ?」

マリは、コックピットの座席に脚を組んだ姿勢で深く座りながら、宙に浮かぶデジタルスクリーンを操作して、慣れた手つきでセットアップを進めて行く。

「何も変わらず。寝癖で馬鹿な顔してた」
「その顔、見にいったんじゃにゃいのぉ〜?」

マリは悪戯好きの子供のようにニンマリと笑みを浮かべる。
「違う! 殴りに行っただけ! これでスッキリした!」
アスカは、迷いのない姿勢で真っ直ぐの廊下を駆けて行った。


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