【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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34: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 15:37:01.61 ID:PM9H0cD60
「やめてください! 相手はエヴァですよ!?」
「だからこそよ! ネルフのエヴァは全て殲滅します」
その間も、無数の砲弾が0号機に向かって降り注ぐ。その度に、オレンジの閃光が部屋の中を照らし、ヴンダーを揺らす。
「ネルフ……ここもネルフじゃないですか!」
「私たちは『ヴィレ』。ネルフ壊滅を目的とする組織です」
ミサトが言う通り、爆風で部屋中にちらばったコンテナには「WILLE」という文字が書かれていた。
「そんな……いや、でも乗ってるのは綾波なんですよ!?」
シンジは、自分の理解を越える状況に混乱していた。それでも、自分の記憶に残るものを信じようとしていた。
「違うわ! レイはもういないのよシンジ君」
ミサトは声を強めてシンジを説得しようとする。
「碇さん!!」
砲撃の揺れに耐えるため、コンテナにしがみついていたサクラが思わず声を挙げる。
「勝手もいいですけど、エヴァにだけは乗らんでくださいよ! ホンマ勘弁してほしいわ……!」
シンジは、その言葉に困惑した表情になる。
自分が勝手なのか。
――否。
勝手なのは自分以外の人々だ。
自分とエヴァになにがあったのか。自分にはその記憶がないのだから。
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