【エヴァ】シンジ「すべてを受け入れようと思う」
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5: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:15:27.85 ID:PM9H0cD60

「うっ!!」

バットで鉄板を殴ったような音と共に、激しい衝撃がコックピットを襲った。
赤い少女は、機体の揺れに体を奪われてうめき声を上げる。無数の破片が、突然降り始めた雹(ひょう)のように次々と機体に衝突していく。
以下略 AAS



6: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:18:36.64 ID:PM9H0cD60
「コネメガネ! いつまで歌ってんの! うっとおしい!」

アスカは、暖気な歌声の主に苛立ちを向けながら、特攻を仕掛けて来る飛行物体を弾き返して応戦する。
先程まで漂っていた静寂の中の緊張感はどこかへ消え、宇宙空間は一瞬にして物理的な戦場と化した。
再び改2号機のATフィールドに食らいついた飛行物体を、遠方から鼻歌の主が狙撃して撃破する。
以下略 AAS



7: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:20:35.24 ID:PM9H0cD60
『2ダッシュ、最終ブースターをジェットソン。再突入保安距離を確保』
「強奪成功。帰投するわ」

アスカは、息を荒げて胸を大きく上下させた後、呼吸を落ち着かせて外の景色に目をやった。

以下略 AAS



8: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:21:17.48 ID:PM9H0cD60
休む暇もないまま、突然コックピット内にアラートが鳴り響いた。モニターには、即座に状況を解析したコードが表示される。

 Baillee
 Ulterior
 Lypanes Pelponer
以下略 AAS



9: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:22:06.73 ID:PM9H0cD60





以下略 AAS



10: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:26:06.46 ID:PM9H0cD60
アスカは顔色を変えて周囲を見渡した。しかし、敵は見当たらない。

『妨害物はコード4B。フィールド反射膜を展開中』

オペレーターの音声が届く。敵は目の前にいた。
以下略 AAS



11: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:29:39.71 ID:PM9H0cD60
LCLで満たされたコックピット内に、アスカの左目から血の色をした気泡が吹き出す。

「コアブロックをやらないと……逃げんなゴラァー!」

コンテナの中心にあった円盤状のコアが、平面状の触手を伝って改2号機から離れて行く。
以下略 AAS



12: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:30:42.75 ID:PM9H0cD60





以下略 AAS



13: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:31:49.63 ID:PM9H0cD60
その声に答えるようにして、コンテナに赤い亀裂が入る。
次の瞬間、紫色の光が一直線に伸びたかと思うと、一瞬のうちに触手を切り刻み、細切れの藻屑へと変えてしまった。
そして、強力な電磁砲が逃げ出したコアを追い立てるようにして放たれると、遂にそれを破壊した。

アスカは、唖然とした表情で目標物を見ていた。
以下略 AAS



14: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:32:34.42 ID:PM9H0cD60





以下略 AAS



15: ◆o6rtSmOlPg[saga]
2019/05/29(水) 14:33:47.89 ID:PM9H0cD60
戦闘が起きた宇宙空間の遥か彼方で、その光景を眺める一人の少年の姿があった。
銀髪の少年は、事の顛末を全て予見しているような表情で、地球に向かって降下する光を見ていたのだった――。


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