109: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:48:14.29 ID:9pdDfgPfo
   
 スーパーマーケットって意外とおっきい。うちのおやしきとおんなじくらい。 
 お店に入ってすぐ、おばさんが買い物カートをとって押し始める。 
  
 「《わたしがおす!》」 
110: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:49:15.08 ID:9pdDfgPfo
   
 「ふふっ。 だったら、お買い物頼んじゃおうかしら?」 
  
 おばさんが言った。 
  
111: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:50:56.38 ID:9pdDfgPfo
   
  
  
 「じゃあ、行くわよエミリー……レッツゴー!」 
 「Let's go!」 
112: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:55:49.30 ID:9pdDfgPfo
   
 * 
  
 パパのお仕事が終わったみたいで、あたしが日本に帰る日が来た。 
 エミリーのおじさんが空港まで送ってくれるらしいから、パパといっしょに車で連れて行ってもらうことになった。 
113: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:56:42.98 ID:9pdDfgPfo
   
 空港についても、エミリーはずっとだまったままだった。きのうまではあんなに元気だったのに。 
  
  
  
114: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:58:17.24 ID:9pdDfgPfo
   
 「《エミリー、泣いてても伝わらないぞ。 ほら、お友達になんて言うんだった?》」 
  
 おじさんが背中をさすってあげると、ちょっとだけ落ち着いたのか、 
 エミリーは顔をなみだと鼻水でぐしょぐしょにしながら何とか口を開いた。日本語だった。 
115: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/10(月) 23:59:56.61 ID:9pdDfgPfo
   
 あたしはしばらく考えて、パパのほうを見た。 
  
 「どうしたんだい?」 
 「パパ、書くものある?」 
116: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/11(火) 00:00:55.37 ID:RGC72AKso
   
  
  
 「じゃあね、エミリー」 
 「サヨナラ、ヨリチャン」 
117: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/11(火) 00:02:24.70 ID:RGC72AKso
   
 ────── 
  
  
  
118: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/06/11(火) 00:04:25.56 ID:RGC72AKso
   
  
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