15: ◆Kg/mN/l4wC1M
2019/06/23(日) 22:28:04.75 ID:+aWMwZWyo
 一方のこのみは、その言葉を受け入れるまでに幾らかの時間を要していた。 
 確かに、まつりの言う通りである。 
 もしも娘が竹から生まれていたのなら、青年と離れたくなかったとしても、迎えに来た月の都の使いには従わざるを得なかっただろう。 
 しかし、娘はそうではないのだ。 
 たとえ鶴の世界へ戻れなくなったとしても、眩しいヒトの世界で生きる道もあるかもしれない。 
 しかし───。 
  
321Res/210.41 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 
書[5]
板[3] 1-[1] l20