331: ◆on5CJtpVEE[saga]
2019/06/23(日) 00:19:08.77 ID:5i4lUinv0
  
 分かってた。 
  
 はるるんに言われて気付いて、ここに来るまでには、そうだったんだって理解してた。 
  
  
 「でも、実は違うんじゃないかな。ギリギリで気持ちが変わったんじゃないかな、って」 
  
  
 たった今の今まで、少しだけ。 
  
 少しだけ、不安だったんだ。 
  
  
 「答えは最初から決まってたよ」 
  
 「兄ちゃんの?」 
  
 「ああ」 
  
  
 短く答えて、兄ちゃんは真美の頭をぽんぽんと撫でた。 
  
 うー。それ、ずるい。 
  
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