無価値な男「僕は人から必要とされる人間になりたい」無価値な女「私もそう思う」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/18(火) 20:50:39.05 ID:kXabp11vO
「もう。待ち合わせの時間、過ぎてるわよ」
「ごめん、ついうっかり」

指摘されて時計を見ると、5分オーバー。

「お詫びにご馳走するから」
「それなら、許してあげる」

ああ、良かった。
コーヒー1杯でその笑顔を見れるなら。
私は何杯だって、ご馳走してあげよう。
そんな思いから、つい財布の紐を緩めると。

「僕も半分出しますよ」
「えっ? いいの?」
「遅刻の共犯ですから」

共犯の付き添い君が、折半を申し出てくれた。
意外と優しくて、気遣いが出来るようだ。
そんな彼に、すかさずイケメン君が物申す。

「いや、お前は俺に奢れよ」
「なんですか? カツアゲですか? 怖いなぁ」
「ひ、人聞き悪いこと言うなよ!?」
「だったら、自分で払って下さいよ」

なんとも男子高校生らしい会話だ。
そのやり取りを見て、私と美人さんは笑った。
デートの滑り出しとしては、上々だろう。


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