無価値な男「僕は人から必要とされる人間になりたい」無価値な女「私もそう思う」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/18(火) 20:49:25.90 ID:kXabp11vO
「とりあえず、喫茶店にでも入りませんか?」
「あ、はい」

くそ。主導権を奪われた。
まあ、別にいいんだけどね。
私は素直に、彼の後に続いて、店内に入った。

「どれにします?」
「それが、メニューを見てもわからなくて」
「あはは……実は僕も同じく、困ってます」

どうやら、彼も私と同じく慣れていない様子。
またしても、親近感を覚えてしまう。
思わず苦笑いをすると、彼も苦笑で返した。

結局、無難にカフェオレを2人で注文。
それをひたすら、黙々と、飲む。
なんだか気まずくて、口を開いた。

「あの……」
「はい、なんですか?」
「その……初めまして」
「一応、クラスメイトですよね?」
「あ、そうだった」

何を言っているのやら。
自分の言動のおかしさに笑うと。
彼も噴き出すようにして笑って。

なんだか、気が合う人だと感じた、その時。

「あっ! 居た!」

店の入り口から聞き覚えのある声が響いて。
パタパタとこちらに駆け寄る、美人さん。
その後ろから、やたら髪型が決まっているスポーツ万能そうなイケメンの男子が入店。

ようやく、主役である御二方の、お出ましだ。


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