キョン「ぐえっ! な、何しやがる!?」ハルヒ「キョンの喉仏、捕まえた!」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:00:51.77 ID:F2H4nCm2O
その日、空に浮かんだ暗雲から雨粒が舞い降りたのは、昼休みが終わってからだった。
SOS団の無益な活動を終える頃には、いよいよ本降りとなっており、帰宅するべく昇降口から一歩踏み出すのは、傘を忘れた俺からすると、なかなか勇気の要る悪天候である。

「ん」

そんな俺に向けて、涼宮ハルヒが口をへの字に結んだまま、傘の先端部を突きつけてきた。
いったい、なんのつもりだろう。

「傘、忘れたんでしょ?」
「あ、ああ……」
「特別に、貸してあげる」

それはどうもご親切に、とはいくまい。

「お前はどうするんだ?」

そう尋ねると、ハルヒは何言ってんだこいつ、みたいな眼差しと共に、嘆息をひとつ吐いて。

「見ればわかる通り、傘は1本しかないんだから、あんたと一緒に帰るに決まってるでしょ」

ああ、なるほど。
それは道理だろう。
しかし、すると、まさか。
ひょっとして、それは相合傘という奴では。

「なによ」
「……いや、なんでもないさ」

今にも俺を置き去りにして立ち去りそうなハルヒに懸案事項を告げるのを諦めて、俺はいかにも女子の持ち物とわかる黄色い傘を、広げた。

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:04:17.66 ID:F2H4nCm2O
ところで、傘というのは本来1人で使用するものであり、ビーチパラソルなどの特殊な用途に使われるものを除けば、そこまで大きくはない。

よって、現在、俺の左肩はびしょ濡れだった。

「肩、濡れてるわよ」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:06:04.79 ID:F2H4nCm2O
「いきなり何すんだ!?」
「私の肩に触れた対価よ」

ギョッとして抗議すると、そう返された。

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:07:43.90 ID:F2H4nCm2O
「あんた、何か飲む?」

しばらくハルヒに尻を撫でられながら進むと、道路脇に自動販売機があり、ひと息つけそうな屋根付きのバス停へと、俺達はたどり着いた。

「珍しいな。お前が奢ってくれるなんて」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:10:08.89 ID:F2H4nCm2O
「……おい、ハルヒ」
「なによ」
「いい加減にしろ」

一体全体どうしたんだ、今日のこいつは。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:11:51.13 ID:F2H4nCm2O
「まったく……」

とにかく、疲れた。
それに、酷く喉が渇いた。
だからひとまず、コーヒーをひとくち飲むと。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:13:46.33 ID:F2H4nCm2O
「……俺はお前が、時々わからなくなるよ」

まさか、この為に一緒に下校していたとは。
そろそろ付き合いの長い俺でさえ、予想もしなかったことに、少しばかりショックを覚えた。
そうして落ち込んで、ふと気づく。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:15:10.50 ID:F2H4nCm2O
「雨、やまないな」
「そうね」

それからしばらくの間、喉仏と鎖骨を触り合い、ぼんやり降りしきる雨を眺めていると。

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:16:49.27 ID:F2H4nCm2O
「なあ、ハルヒ」
「なによ」

とにかく気を逸らそうと思って、口を開いてみたけれど、気の利いた話題が思い浮かばず、なんと言ったらいいものか、悩んでいると。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:20:18.61 ID:F2H4nCm2O
「そろそろ、帰るか」
「あ、待って。今、飲んじゃうから」

促すと、ハルヒはココアをガブ飲みした。
それに釣られるように、コーヒーを飲み干す。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:22:28.60 ID:F2H4nCm2O
「それじゃあ、ためしに押してみるわね」
「やめろって! 洒落にならないだろうが!」
「あっ! こらキョン! 暴れんな!」

速攻で喉仏を押しにきたハルヒの攻撃を回避。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:24:05.73 ID:F2H4nCm2O
「それなら、こっちにも考えがあるわ!」

威勢が良いが、所詮は女だ。
単純な力比べならば負ける気はしない。
そんな俺の自信は、あっさりと覆された。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:26:02.70 ID:F2H4nCm2O
「隙あり!」
「なっ!?」

それは、一瞬の出来事だった。
ハルヒの放尿に動転した俺の隙をついて。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:28:23.67 ID:F2H4nCm2O
「鎖骨がガラ空きだぞ」
「んあっ!?」
「ここが弱いんだったな」

瞳をキラキラ輝かせて、俺の脱糞を心待ちにしていたハルヒの鎖骨に指先が触れる。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:31:21.52 ID:F2H4nCm2O
「フハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

その高らかな肛笑は、まるで魔王のようで。
その肩書きは、ハルヒに相応しいと思えた。
すると、なんだか居ても立っても居られずに。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:34:14.79 ID:F2H4nCm2O
「今度こそ、帰るか」
「……そうね」

時間が止まればいいのにと、ハルヒは確かにそう口にしたが、それは実現しなかった。
その理由を鑑みるに、ハルヒ自身、そんなことは不可能であるとわかっているのであろう。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/06/26(水) 21:37:37.54 ID:F2H4nCm2O
最後のレスの黄色いカチューシャは、黄色いリボンの誤りでした。申し訳ありません。

最後までお読み頂き、ありがとうございました!


18:名無しNIPPER[sage]
2019/06/27(木) 11:47:22.86 ID:fBkiM8UEO
最後に本性現すのやめろ(懇願)


19:名無しNIPPER[sage]
2019/06/28(金) 08:00:54.48 ID:od3qqMoSo
またお前か


20:名無しNIPPER[sage]
2019/06/28(金) 22:27:51.80 ID:Z1PZa+Zso
久しぶりに見たな


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