阿良々木暦「神原、何か飲むか?」神原駿河「私は阿良々木先輩の汗でいい」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:00:17.62 ID:vXBrfRKkO
「やっぱり、降ってきたな」

不安や心配は杞憂となるのが物語の常である一方で、現実は小説よりもまた奇なりといった格言もこの世には存在しており、デートの振り出しから雨が降り出した。

「大変だ、阿良々木先輩」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:02:51.14 ID:vXBrfRKkO
「雨、やまないな」
「そうだな」

閑話休題。ということで。
ひとまず、強まった雨足から逃れるべく、僕と神原は急いで雨を凌げる場所まで避難した。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:04:04.22 ID:vXBrfRKkO
「それで、阿良々木先輩」
「なんだよ、神原」
「私の汗の味はどうだった?」

後輩の指を股までしゃぶり尽くした僕に、神原はこの上なく答え難い質問をしてきた。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:05:41.36 ID:vXBrfRKkO
「はぁ……」
「どうした、阿良々木先輩。溜息など吐いて」
「お前がそんな奴だとは思わなかったよ」

つい、愚痴みたいな言葉が口から溢れた。
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:09:41.72 ID:vXBrfRKkO
「阿良々木先輩」
「なんだ、神原」
「流石に真正面からまじまじと局部を見つめられると、出るものも出ないのだが……」

バス停の片隅にしゃがみ込んだ神原の真正面に陣取り、もはやトレードマークとも呼べるほどに見慣れた黒いスパッツに染みが浮かぶのを今か今かと待ち構えていた僕は、注意された。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:11:49.69 ID:vXBrfRKkO
「お前の手、よくなって良かったな」
「っ……その節は、面倒をかけた」

今やすっかり元どおりに完治した元猿の手を握りながら、しみじみとそう言うと、何故か神原は俯むき、伸びた前髪が顔を覆い隠した。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:14:30.61 ID:vXBrfRKkO
「すまない、阿良々木先輩」
「なんだよ、いきなり」
「私は……ダメな後輩だな」

僕のツッコミに対して、またも神原は俯いた。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:17:08.69 ID:vXBrfRKkO
「腸なだけに、帳消し……」

僕のとびきりしようもない冗句を聞いて。

「ははっ……なんだ、それは」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:20:00.78 ID:vXBrfRKkO
「ひ、ひたぎさん……?」
「ええ、あなたの恋人の戦場ヶ原ひたぎよ」

こちらを見据える恋人の凍てつく視線の先には神原の頭を撫でる為に伸ばした僕の手があり、たしかに手を出したと言えなくもない状況だと気づいた僕は、それが魔の手ならぬ魔の悪手であったと、悟った。

以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:24:09.89 ID:vXBrfRKkO
「ひ、ひたぎさん、今なんて……?」
「黙って這い蹲りなさい、この浮気者」
「ぐあっ!?」

おしっこをする神原に合わせてしゃがみ込んでいたことが災いした僕は、顔面を蹴られ、その場に倒れ伏した。
以下略 AAS



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