阿良々木暦「神原、何か飲むか?」神原駿河「私は阿良々木先輩の汗でいい」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/07/05(金) 23:11:49.69 ID:vXBrfRKkO
「お前の手、よくなって良かったな」
「っ……その節は、面倒をかけた」

今やすっかり元どおりに完治した元猿の手を握りながら、しみじみとそう言うと、何故か神原は俯むき、伸びた前髪が顔を覆い隠した。

僕はその反応を見て、すぐにピンときた。

「もしかして、うんk……」
「阿良々木先輩! それ以上は言うな!」

怒られた。
まあ、当然だろう。
しかしながらそこまで怒ってはいないらしい。
そのくらいは僕にだってわかる。何故ならば。

繋いだ手を、神原は離そうとしなかったから。

「今のは僕が悪かった」

ダメな先輩だ。
シリアスな場面になると、ついつい茶化してしまう自分の悪癖について謝罪すると、神原はふと思い出したかのように、こうひとりごちた。

「そういえば、猿に願って荒れ狂った私が阿良々木先輩の腹わたを引きずり出し、腸を引き千切った際に、周囲に大量のうんこが飛散した覚えがある。ははっ。今となっては懐かしい思い出だ」
「それを今言うのか、お前は!?」

ダメな先輩を持つ神原も、ダメな後輩だった。


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