善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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17:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:27:48.30 ID:gGVI8GvBO
この行為の意義を、考えてしまった。

もしも自分が死んだとして、自分を偲び、家族や親戚がこの場に足を運んで、こういった催しに参加してくれたのならどうだろうか?

私なら多分、嬉しいと思う。

亡くなった後も人の心に残り、時折尚想い起こしてくれるのなら多少の不安も和らぐだろう。

だが、それは死者には決して届かざる想いだ。死すれば何も知覚出来ない。

死すれば、何も考えられない。

川の上を滑り流れている無数の光の一つ一つが、かなわぬ願いのように見えて、むなしくなる。

「綺麗だね」とルビィが言った。きっとルビィは、この行為に対して深くは考えていない。

正確に言えば、何も考えていない訳ではないだろう。が、その思考はきっと些事で、ただ目の前の景色が本当に美しいと感じているのだろう。それはきっと、真っ当な人間の思考で、きっと正解なのだろう

「一つ、一つに…故人を偲ぶ思いが込められているずら」

これも、きっと、正解なのだろう。


灯篭流しという人の営みに、私は、死後の世界の挙動を想像してしまっている。今の人の営みに露程も興味を示さずに、ただ死の果てに想いを巡らせ、無為であることだけを想像してしまっている。

これは、正解なのだろうか


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