善子「それでも私は■■を愛して生きていたいのです」
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4:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:18:35.82 ID:gGVI8GvBO
善子「はぁっ……はぁっ……」

「ふふっ、いいわぁ……美少女が苦しんでいるのは絵になるわ。でも、やりすぎはダメよ? メンヘラっぽくなっちゃうわ」

善子「うるさいわね……そんなつもりなんて無いわ」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:19:02.46 ID:gGVI8GvBO
「かわいそうな津島善子ちゃん。答えの無い苦しみに苛まれて、逃げ出せない迷路に取り込まれて、御労わしや…御労わしや…」

善子「……うるさい」

「まあまあ、ほら!迷路と言えばこの前読んでた本にあったじゃない、迷路の魔人。なんだっけでっかい角が生えた……ええとミノ…なんだっけ?」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:19:45.55 ID:gGVI8GvBO
「そうだねえ……善子に子供が生まれてその子を抱っこ出来たら、いつ死んでも構わないわねえ」

笑いながら言う祖母に私は「なんでそんなこと言うの?」とただただ、悲しい気持ちになった。

「死んでも構わない」なんて、信じられないことだった。思えば、この地獄の様な思考と付き合い始めたのは、この時からだったかもしれません。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:20:11.70 ID:gGVI8GvBO
命とは、そういうものだから仕方がない。そう思う人間が私は理解不可能だ。

生物の命は潰えるのは分かる。それを、「そういうもの」で受け止められる神経の図太さを、私以外の全ての人間に標準装備されていることが、たまらなく不思議でしょうがないです。

何も分からないのは空恐ろしい。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:20:52.80 ID:gGVI8GvBO
【一年生 教室】
ルビィ「おはよー善子ちゃん!」

善子「……おはよ」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:21:24.18 ID:gGVI8GvBO
花丸「そういえばルビィちゃん、明日の浴衣の話なんだけど……」

ルビィ「……明日?」

花丸「ほら、週末の夏祭りのに着ていく浴衣のいいのがマルの家に無いって話したでしょ? そしたらルビィちゃんが『ルビィの家にいっぱいあるから、一着くらい貸してもいいかお母さんに聞いてみる!』って」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:22:25.32 ID:gGVI8GvBO
善子「行ったみたいね、朝から元気なことで……低血圧の私には羨ましい限りだわ」

花丸「ふふっ…いつでも元気なところが、ルビィちゃんのいいところずら」

善子「そういえば、何で明日なのよ? 夏祭りは土日だから明後日じゃないの?」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:22:56.19 ID:gGVI8GvBO
花丸「明かりが灯った川辺は綺麗らしいずら、善子ちゃんも行くずら!」

善子「はいはい、というかどうせ土日も集まるならウチ泊って行けば?」

花丸「へ…? それはマル立ち的にはありがたいけど……大丈夫、お家の人とか」
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2019/07/21(日) 04:23:29.53 ID:gGVI8GvBO
授業が始まってから三分ほどしてから、ルビィは教室に戻ってきた。なんでも、母親に浴衣の柄の指定をしていたら時間が始業時間が過ぎ差ていたらしい、呑気なものだ。


先程の花丸との会話で、私は一つ、小さな嘘をついた。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2019/07/21(日) 04:24:20.43 ID:gGVI8GvBO
「死が堪らなく怖い」

一度中学生の頃に私のこの精神状態について、調べた事がありました。

ほんの数分の検索で、あっさりと目的の情報まで辿り着きました。
以下略 AAS



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