ドラクエ YOUR STORY のウイルス「大人になりなさい」ぼく「うるせえっ!!」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/08/05(月) 22:19:29.86 ID:G4igyQUfO
おまけ

ど、どうも、皆さまこんばんは。
ルドマンの娘、フローラと申します。
お呼びではないことは重々承知しておりますが、ほんの少しお付き合い頂ければ幸いです。

お恥ずかしながら、私は所謂行き遅れでして、幼馴染のアンディに愛想を尽かされ、このまま一生を独りで過ごすところをありがたいことに旦那様に拾って頂き、妾として頂きました。

旦那様とは幼い頃に面識があって一目惚れし、互いに成長してからその時の想いを改めて思い返し、一度は婚約を申し込んで頂きました。
しかし、後に良き妻となられるビアンカさんと旦那様の強い絆と信頼関係を目の当たりにし、僭越ながら身を引いた次第でございます。

要するに私は過去の女という立場だったのですが、ひょんなことからこうして妾にして頂き、とても嬉しく思っております。しかしながら。

「あの、ビアンカさん……」
「なに? フローラさん?」
「本当にその……よろしいのですか?」
「なにが?」
「旦那様と私が、あの……同衾しても」

時刻は深夜で、私は悩んでいました。
今日は旦那様と初めて同衾する夜。初夜です。
嬉しいやら恥ずかしいやら申し訳ないやら。
傍らには旦那様の妻であるビアンカさんがいらっしゃり、私はご夫人の心中を尋ねました。

「あはははっ! 何を悩んでるかと思ったら!」

彼女は不安げな私の背中を励ますように叩いて微笑み、あっけらかんと一笑に付しました。

「同衾なんて、そんな大袈裟に考えないの」
「で、ですが……」
「フローラさんは何も考えずに、ただリラックスしてればいいの。緊張する必要なんてない」
「しかし、私は恥ずかしながら初めてで……」
「じゃあ尚のこと、優しくして貰わないとね」

そう言ってビアンカさんは優しい手つきで私の背中を撫でてくれました。本当に感無量です。
思わず涙が溢れてしまい、そんな私を見てビアンカさんは驚き、心配してくださいました。


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