天海「アイランドモード?なんすかそれ?」小泉「パート2よ」
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323: ◆6V8mSlZQhU[saga]
2019/08/31(土) 19:11:45.27 ID:WbI7P4fz0

天海「き…傷……」

最原「そう、彼女は何か傷を負っていた。原因は君の様子でね……もちろん、君が悪いって言いたいわけじゃないんだけどね」

最原くんはフォローしているようだったが、刃物をいくら紙で包んでも棘はなくならない。

天海(俺が……他人を傷つけた?)

その事実に衝撃を隠せない。

手は震えている気がして、自分が今まで相談屋として他人に尽力してきた日々がなんだったのか。

そんなことばかりが頭の中に浮かぶ。

意識が負の感情に飲み込まれようとする寸前、肩を彼に掴まれ、なんとか現状をどうにかしようと頭を働かせる。

最原「天海くん…僕は何も君を陥れようとしているわけじゃないんだ……ただ君には決断して欲しい。彼女の好意を受け入れるのか、受け入れないのか……それも君がきちんと自分の意思で」

彼は最後の言葉を強調して言った。

天海(自分の意思……)

俺は彼の言葉に無言で肯いた。

最原「言いたかったのはそれだけなんだ……君には少し辛いことかもしれないけど僕には我慢できなかったんだ」

最原くんは、それだけ伝えると中央の島のほうへと消えていった。

遊園地は俺とは対照的にきらびやかで眩しかった。

しばらくその場で呆然としたが、すぐにコテージへと戻ることにした。

負の感情の中、微かながら、どうにかしなければ、という気力があったからだ。


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