天海「アイランドモード?なんすかそれ?」小泉「パート2よ」
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322: ◆6V8mSlZQhU[saga]
2019/08/31(土) 18:53:01.98 ID:WbI7P4fz0

最原「お疲れさま、天海くん」

彼は悲しみも、喜びにも見えない顔をしていた。

それが示しているのは、果たして何なのだろうか?

天海「お疲れさまです……えっと、気に触るかもしれませんけど、どうだったか聞いていいですか?」

最原「ごめん、それには答えられない……」

天海「え…」

最原「だって、僕は告白なんてしてないし……小泉さんが気になるっていうのも嘘だから」

天海「は……」

二度、驚いた。

何を言っているのか分からなかった。

最原「君を騙すようなことになってしまったことに対しては謝るよ、ごめん……ただなにも意味もなくやったわけじゃないんだ」

天海「……どういうことですか?」

最原「単刀直入に言うよ、小泉さんは君のことが好きみたいだ……だから僕は君も多少彼女に好感を……あ、これは異性としてって意味で持ってると思ってね」

最原「だから、僕が小泉さんと一緒に過ごしてたら君も何か感じるんじゃないかって思ってたんだ………だけど君はそんな素振りが全くない。だから結果的には失敗に終わっちゃったんだけどね……」

──すべてが繋がった気がした。

最原くんの言動、相談。

小泉さんの工場での発言、今までの彼女の反応。

そして、今日の遊園地。

ぐちゃぐちゃのピースだったものは一つに合わさり、俺の中で一枚の絵になる。

天海「……じゃあ、君の相談は最初から偽りで、俺と小泉さんの間の仲を取り持とうとしたってことですね」

最原「うん…そこについては君から非難を受けても仕方がないと思う。だけどね──」

彼の言う通り、確かに多少苛ついた。

他にやり方はなかったのか、自分が色々考えたのが馬鹿らしかった、などと思いもしたが、彼の次の言葉を聞いて、その考えは大きく変わる。

最原「──それ以上に彼女は傷付いてる」

瞬間、視界が真っ暗に染まった気がした。


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