【艦これ】神風「最初の一人」
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608: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/11/28(日) 04:06:19.07 ID:vgGQ1HgcO
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板張りの作業はかなりスムーズに進んだ。鈴谷が妙に手際がいい。指示通りに進めるだけで半分も終わった。

緋色『どうしてそんなに上手なの?』

鈴谷『鈴谷、元々手を動かすの好きでさ。なんとなーく暇潰しに初めて見たら趣味になっちったわけ』

とかなんとか。

そんな訳で残りは明日にまわし今日の作業は日が沈む前に終了となった。

しかし、俺は作業中も作業後もずっと集中出来なかった。

脳に焼き付いて離れない。

あの目が、ずっと見つめてくる。

加賀の目、じゃあない。そうじゃない。

蒼龍のあの目だ。

言葉が届かないという現実を前にしたあの目。

寂しそうで、悲しそうで。

普段意識してない現実を突き付けられた、絶望にも近いような、そんな目。

人とは違う。人ではない。人にはなれない。人でいられない。人間じゃない。

きっとみんなそれをわかっていて、その上で見ないふりをしている。

"艦娘だしね"

一体その言葉にはどんな意味がある。

明石は人と関わる事は良い面も悪い面もあると言っていたが、やはり俺は



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