タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7
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445:名無しNIPPER[sage]
2021/01/30(土) 02:53:42.04 ID:FBTCEX0d0
>>444

大臣「社会保障費は増加の一途を辿り、税収の要となる若者はその歳出の為の納税によって貧困にある。どうしたものか」

官僚「財務省の言う消費税は社会保障の為という建前ももう限界です。そもそも要介護者は消費しません」

大臣「最早養老税とでも銘打った方が良いのではないかね」

官僚「そうしますと世代間格差を問題視する声が激しくなります」

大臣「冗談だよ。ただでさえ年金受給額で騒がれているんだ。そんなことを言い出せばウチの党は下野することになる」

官僚「……いわゆる寝たきりという方々は、生きようとしているのでしょうか」

大臣「まだ定年前のあなたならそう思うだろうがね、親が死に、自身も老いを感じてくると、生きる欲求よりも死への恐怖の方が大きくなるものだよ」

官僚「午前中にお渡しした資料5-2の図をご覧いただけますか。統計で言えば若年の自殺者は増えていますが、自殺未遂は後期高翌齢者の方が多いのです」

大臣「……? では何故自殺者は若年の方が多いのかね」

官僚「見守りサービスや入院患者などであれば発見が早く、救命にあたり適切な処置が迅速にとれる、ということかと。さらに資料5-2別紙3をご覧ください」

大臣「延命拒否件数? あなた方もよくこんな統計をとったね」

官僚「広義の自殺とも言えますので。
 内容ですが、家族によるものではなく、本人の意思によるものが非常に高い割合となっています。
 例えば脳卒中等によって脳機能が不可逆的に著しく低下、即ち脳死状態となる場合には延命を拒否するといったことを家族に予め伝えているといった事例があります」

大臣「つまり、生きているだけの状態は嫌だ、という事だね」

官僚「生きている状態をどの様に定義するかにもよりますが、何も意思表示をしていない状態で脳死になった場合は自然死を待つ他ありません」

大臣「かといって我が国のこのご時世で脳死を全て死亡として扱うなんて法案提出は出来ないよ。マスコミも野党もうるさいからね」

官僚「であればこうすればいいのですよ」


その半年後、「自殺願望者保護法」なる内閣提出法案が議会に提出され、世論を賑わし、廃案となった。
内容は、自殺願望者や未遂となった者を専門の施設に収容し、適切な療養を行うという穏当なものであった。
これに対し、自らの生死に関わる決定を国が制限することは違憲である」と弁護士連合会が反対した。
野党は「自殺願望者を生み出さない事が政治の役割であって、国民を馬鹿にしている」と口撃した。
ワイドショーのコメンテーターは「自殺願望者と認定されると強制収容される。これはお酒を飲みながら愚痴を言ったら認定されるってことですよ」と煽り立てた。
これを受け、内閣は異例のスピード感を持って憲法に於ける幸福追求権の解釈を変え、尊厳死を認める旨閣議決定したのであった。


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