タイトルを書くと誰かがストーリーを書いてくれるスレ part7
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767:名無しNIPPER[sage]
2021/11/04(木) 01:40:08.50 ID:8a1Fwen70
>>762
タイトル「走るなメロス」

メロスは激怒した。また、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。あの抱擁は何だったのか、メロスは約束を守り友を救った、王と抱擁し、事態は解決を迎えたのだ。けれどもやはり邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。しかし、メロスは村を出ることはなかった。足が動かないのである。野を越え山越え、十里はなれたシラクスの市に行き、走り帰り、また走り行き、ついには倒れ野垂れ死ぬ寸前まで到達したのだ。足が限界を迎えたるのも当然であろう。
「おどろいた、国王は未だ乱心か」
寝床に横たわり、上半身だけを立たせたまま、メロスは問うた。
「いや、乱心ではない。人を信じ始めた矢先、裏切りを受けたのだ。疑心暗鬼にもなろうて。またメロス。君は何をする気だい?」
セリヌンティウスは答える。そして寝床から立ち上がらんとするメロスに問うた。
「その足で何ができるか。言え!」
まさに暴君ディオニスのような気迫でメロスに怒鳴りつける。
「市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。
「やめろメロス。さすがにその足では無理だ。次は本当に私は殺されてしまう。そんなことになれば私は君を殴ってでも止めるぞ。」
「ならば私は、殴ってでも行く。」
「やめろメロス。行くな、止まれ。走るなメロス!」
そうしてメロスは限界の足でシラクスの市に走っていった。


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