高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「お互いを待つカフェで」
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25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/17(日) 19:05:43.27 ID:i6ln0z2d0
1つだけ。

ファンレターをしまってから、スマートフォンもかばんのポケットへ入れて。残ったココアを、口の中でたっぷり味わってから飲み干して。最後に、開きっぱなしだったノートを閉じようとして、またなんとなく思いつきました。
右下のはしっこのスペース。ちょっと前、学校の授業中なのに落書きをしてしまったのと、同じ場所に加蓮ちゃんの顔をさっと描きます。
ただし、笑顔の加蓮ちゃんではなく……目を細め、眉を少し垂らし、悲しげな笑顔を浮かべる加蓮ちゃんの顔を。

1つだけ、気になること……気になること? う〜ん。というよりも、そうなのかな? って思うこと……疑問に思うことがあります。

今の加蓮ちゃん――愛されることにちょっとずつ慣れていく加蓮ちゃんは、それと比例して可愛くなっていっています。それは間違いありません。
でも、加蓮ちゃんはもっと前から可愛くて、そして1人の女の子なんです。
昔は……色々な気持ちを閉じ込めて、世界を恨んでいたかもしれない、灰をかぶった女の子。
だけど今の加蓮ちゃんは、最初からどこかにいたような気がします。

今なら。今の加蓮ちゃんなら……向かい合えるんじゃないかな。

あの子が灰色の牢獄と喩える、昔の――


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