高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「お互いを待つカフェで」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/17(日) 18:55:12.60 ID:i6ln0z2d0
加蓮『夢中になってた? 何かしてたの?』


藍子と一緒に長い時間を過ごした。これからもきっと、ずっと一緒にいられる。いたいって思ってる。
だけど私は藍子のことについてあまり自信がない。知っていることは知っている。知識があるのに不安――まるで学校の定期テストみたい。赤点を回避できればそれで十分。そんなことに悩まなくても私は楽しく過ごせているし、藍子だって笑っているんだから全然オッケー。もしかしたらその隣では80点とか90点とか取っている人がいるかもしれないけど、人と比べるなんて馬鹿馬鹿しいもんね。
テストなんて面倒なことを憂慮するより、他のことをしてる方が楽しいじゃん? ほらさ、カフェに行ったり、たまに家に遊びに行ったりさ。

……そうやって表では笑って、だけどこうして1人になるだけで、馬鹿じゃないの、と侮蔑の心が浮き上がってくる。
藍子とのことはそれじゃ駄目なの。どうでもいい学校のテストなんかじゃない。100点じゃないと駄目。
そして今の私が何点か気付くことはできない。だから私は不安になる。
藍子は私のことを分かってくれてる。私は、藍子のことを分かってあげれてるの?
この世界で高森藍子という人間のことを一番理解しているのは私だって、一番好きなのは私だって、胸を張って言える?


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