高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「お互いを待つカフェで」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/17(日) 18:55:42.51 ID:i6ln0z2d0
カップを傾けようとして、抹茶ラテはさっき一気飲みしたことを思い出した。ちょっとくらい残しとけばよかった。
店員さんを目で追うけど、こういう時に限って店内にいない。たぶん他のお客さんの注文に対応する為にキッチンにいるんだと思う。
誰かに縋ろうとしたけど、今一番いてほしくて、そしていてほしくない人はここにいない。最近増えたお客さん2人も、今日はいない。
いっそ顔も名前も知らない人に話しかけてやろうか。……なんてね。さすがにそこまで人に飢えてない。

目の前の問題から遠ざかって、私って馬鹿みたい、と嘲笑を浮かべた。たった1つのこと、藍子の遅刻理由だけで、なんで変な汗をかいてるんだか。
藍子はきっと笑ってくれる。例え不安に思ったとしても、私がいますから――そう言ってくれる。
藍子を信じることはできる。喧嘩しても、意見が違っても、私が間違った道を行ったとしても、藍子は私の真正面にいてくれる。
それを確信できてるのに、私はとっても不安なの――

私って、最後に藍子の為に何かしてあげたの、いつだっけ?

カフェでのLIVE――ううん、例の2人組を呼び出す作戦を考えて、実行する時にもサポートしてあげて。いやいや、それよりも後だって。藍子の話を聞いてあげて。色々やってる。色々やってるじゃん、私。
でも話してるのは私の方ばっかり。


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