高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/03(火) 23:57:41.59 ID:Pm5HLfMGO
「なかなか上手いじゃない、京ちゃん」
「黒猫、覚えてろよ……」
「弟に足を揉まれて、お姉ちゃん幸せ者だわ」

けっ。何がお姉ちゃんだっつーの。
京介は憤まんやるせない思いで一杯だった。
ちょっと美人で大人びているからって。
ちょっと綺麗な美脚だからって好き放題やりやがって、でもまあ、こんな姉貴が欲しくないと言えば嘘になるし、むしろ大歓迎だし。はっ!

「も、もう終わりだ!」
「あらそう? それは残念だわ」

名残惜しそうに足を撫でるのをやめなさい。

「ん? どうかした、京ちゃん?」
「べ、別になんでもねーよ……」

別に儚げな横顔に見惚れてなんかねーし。
別に足を揉んだ手からいい匂いとかしないし。
別れたことなんか全然後悔してねーし。

「続き、お姉ちゃんが読んであげようか?」
「……自分で読める」
「まあまあ、お姉ちゃんに任せなさいな」

そう言って黒猫は京介の隣に横になった。

「あ、あの、黒猫さん? 流石に添い寝は……」
「姉弟って設定なんだから変なことは禁止よ」
「わ、わかってるっての!」

ジト目をされた京介はもう何も言えなかった。

「それで、どこまで読んだのかしら?」
「たしか、この辺りだな」
「そう。それなら、物語は佳境に入ったわね」
「佳境って、いったい何が起きるんだよ」
「何もかも、よ。せいぜい期待してなさい」

キョトンと首を傾げる弟に姉は妖艶に微笑む。


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