高坂京介「私の弟がこんなに可愛いわけがない?」五更瑠璃「所謂性転換モノよ」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/03(火) 23:58:31.11 ID:Pm5HLfMGO
『姉ちゃん! もうヤバイ! もう出ちまうよ!』
『外で出しちゃ駄目よ! 絶対許さないから!』
『俺だってそりゃ中で思い切り出してーよ! 』
『だったら我慢しなさい! あと少しだから!』
『だからもう無理だって言ってんだろーが!』
『あんたなら頑張れる! 私の弟でしょうが!』
『姉ちゃんにいったい俺の何がわかんだよ!』
『あんたも私の気持ちを考えて中で出して!』
『だからそうしたいのはやまやまだっての!』

なるほど、たしかに字面的には佳境であった。

「黒猫さん」
「何かしら?」
「これさ、絶対わざとだよね?」
「なんのことかしら。さっぱりわからないわ」
「明らかに読者を騙そうとしてんじゃねぇか」
「騙されるほうが悪いのよ。これは挑戦状よ」

汝、作者の意図を読み解くことが出来るか。
ミステリ作品は作者からの読者への挑戦状。
もっともこの作品はミステリではないけど。

それでも次のページで読書は度肝を抜かれる。

『ね、姉ちゃん! 早く出てきてくれよ!?』
『ま、待ちなさいよ! まだ拭いてないから!』

高坂家にひとつしかないトイレの個室前にて。
両親は揃って出かけており、家には姉弟だけ。
仲の悪い姉弟はトイレの中と外で怒鳴り合う。

『いつまで小便してんだよ、馬鹿姉貴!!』
『お、女の子は時間がかかるのよ馬鹿弟!!』

そうこれは親の居ない家で繰り広げる、姉と弟の禁断の情事などでは一切なく、ただ単純に。

『俺はもう、うんこが漏れそうなんだよ!?』
『うんこって言うな! おしっこかけるわよ!』

大と小、便と尿の、仁義なき戦いなのである。


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