ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:15:59.63 ID:kNKMPaOnO
「あなた、ドラ子なら大丈夫ですよ」
「ええい! お前は黙っておれ!」
「そんなに我が子が信用出来ませんか?」
「お前は自分の娘が心配ではないのか!?」
「私達の娘ならきっと上手くやれますよ」
「し、しかし、もし虐められでもしたら……」

これまで何度も繰り返されたマルフォイ夫妻のこのやり取りからもわかる通り、目に入れても痛くないほどに可愛い愛娘を溺愛しているルシウスはかなりの子煩悩であり、娘が学校で上手くやっていけるのか、心配で堪らなかった。
無論、ナルシッサとて心配していないわけではないが、男親と違い女親は肝が座っていた。

「とにかく、私からあなたに言いたいことは、明日のお見送りは駅までということだけです」
「そ、そんなことはわかっておるわ……」
「では、どうして朝から馬車の手配を?」
「え、駅まで娘を送る為に決まっておろう!」
「それなら構いませんが、あなた、よもや学校まで乗り込むつもりではありませんよね?」
「な、何をわけのわからないことを……」
「初めてホグワーツに向かう新入生達の輪に入り、汽車の旅の中で出会う友人は娘の一生を左右する大切なものとなる筈です。あなただって、そのくらいはわかっているでしょうに」
「わ、わかっておるわ! そのくらい!」
「ならば、話はこれでおしまいです。ドラ子、良き友人と巡り会えるよう、母は祈ってます」
「はい、お母様! 汽車の旅を楽しみます!」
「待て待て! 勝手に話を終わらせるでない! 最後に私から、もっとも重要な話があるのだ」

妻に痛いところ突かれ、企みを看破され、上手いこと話を締めくくられて、すっかり蚊帳の外に追いやられたルシウスは慌てて母子の間に割って入り、これまで触れてこなかったとある懸案事項について、娘に伝えておくことにした。


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