ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:51:13.17 ID:kNKMPaOnO
「……わかった。積極的に関わってみるよ」
「ほ、ほんと!?」
「とりあえず、距離を測る。それからあの人に合った接し方を模索してみる。これでいい?」
「うん! それでいいと思う!」

ハリーはあっさりドラ子の言葉を受け入れた。
ドラ子はもう、天にも昇る気持ちだった。
上位者に、具申を聞き入れて貰える喜び。
言って良かったと思うし、とにかく嬉しい。
ドラ子に尻尾があれば大回転しているだろう。

「えへへ」
「なんでそんなに嬉しそうなの?」
「なんでだろ……わかんない」
「お互い、わからないことだらけだね」

わからなくても彼の傍に居られれば良かった。

「今日は長旅で疲れたからもう寝るよ」
「荷解き、手伝わなくても大丈夫?」
「同じ部屋の人が手伝ってくれたから平気」

私だけではない。彼は人を従える才能がある。

「今日は色々とありがとう、ドラ子」
「こ、こちらこそ、ありがとうございまふ!」
「だから敬語はやめてってば」

そんなことを言われても無理だし。噛んだし。

「それじゃあ、おやすみ」
「うん。おやすみ、ハリー」

欠伸をしながらこちらに挨拶して男子寮へと向かうハリーの背中に深々と頭を下げ見送った。
ドラ子の入学への不安は杞憂となって消え、期待を遥かに上回る楽しい学校生活が始まった。


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