ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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40:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 22:37:48.32 ID:kNKMPaOnO
「おまたせ、ロン。行こうか」
「ハリー……君は何者なんだい?」

上級貴族であるドラ子をあっさりと屈服させたハリーを間近で見てその隠された一面に怯えたロンが、恐る恐る尋ねると彼はにっこり笑い。

「僕は君達の親友さ」
「ハリー……」
「もちろん、ドラ子もね」

ほっと安堵のため息を漏らすロンとは違って、ドラ子はハリーの二面性に危うさを感じた。
どちらが本当の彼なのかわからず、怖かった。
けれど、気持ちは変わらない。どちらも好き。
ならば、どっちが本性でもドラ子は良かった。

「ハーマイオニーを助けに行こう」

ハリーの決定に、誰一人として異論はない。

「トロールは学校の地下室に現れたらしい」
「たしか、地下にはトイレがあった筈だよ」
「それならひとまず、そこを目指そう」

まるで近所へ散歩に行くかのように気楽な様子のハリーに、ドラ子は懸念を伝えた。

「でも、どうやってそこまで行くの?」

地下室にはダンブルドアを含む教授陣が既に向かっている。見つかれば即、捕まってしまう。

「父さんの形見を使う」

そんな懸念は杞憂だとばかりに、ハリーはローブのポケットからサラサラした布切れを取り出して、それを2人に広げて見せた。

「どうだい? 透明マントって言うらしいんだ」
「ハリーこれすごいよ。これなら行けるよ!」

名案に飛びつくロンとは裏腹にドラ子は注意深く透明マントを観察して、その性能が粗悪ではなく完璧であると認めてなら、こくりと頷く。

「たしかにこれなら教授陣の目を欺けるわね」
「よし! それじゃあ、出発だ!」

透明マントを被った3人は、密かに生徒の列から消えて、地下のトイレへと急ぎ、向かった。


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