ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:25:24.00 ID:kNKMPaOnO
「でも、僕は君たちと一緒に……」
「なぁに、すぐにまた学校で会えるさ」
「そうよ。だからその子の話を聞いてあげて」

難色を示すと常日頃から能天気なロンは気さくに再会を約束して、世話焼き気質のハーマイオニーに再び促されたので、仕方なくハリーは座席を立ち、泣きじゃくる少女に声をかけた。

「えっと、君のコンパートメントはどこ?」
「……こっち」
「わかった。僕も行くよ。ちなみに名前は?」
「ドラ子……ドラ子・マルフォイ」
「ドラ子か。これからよろしくね」
「……うん」

そんな一悶着がありつつもなんとかハリー・ポッターと接触することに成功したドラ子は、ひゃっくりをしつつ鼻をぐずらせながら、彼のローブの端を摘み、自らのコンパートメントに連れ込んだ。ちなみに残された2人はというと。

「おいおい、嘘だろ。今のがマルフォイ家のお姫様なんて! 信じられない! パパの嘘つき!」
「あらあなた、あの子と知り合いだったの?」
「マルフォイの父親はパパの職場の同僚なんだよ。とんでもないブスだって聞いてたのに!」
「それがあんな美少女だと知った途端に目の色を変えるなんて……男の子って、ほんと単純ね」

ドラ子のあまりの可愛らしさに打ちひしがれたロンを見てハーマイオニーは深々と嘆息した。


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