高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「手を握りながらのカフェで」
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1:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:05:16.41 ID:Qp0WwayH0
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「藍子ー、あっためてー♪」

高森藍子「いやです」

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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:06:06.25 ID:Qp0WwayH0
レンアイカフェテラスシリーズ第103話です。

<過去作一覧>
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:06:34.64 ID:Qp0WwayH0
加蓮「えー。冷たくない? ほら、寒い寒い外を必死になって歩いてきて、手も顔も冷たい加蓮ちゃんが凍えてるよ?」

加蓮「ほらほら、こんなにも悲しそうな目をしてるよ。よく見て?」

加蓮「ってことは、もうやることは1つしかないよね?」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:07:04.98 ID:Qp0WwayH0
藍子「最近は、朝お布団から出る時よりも、その後の方が大変だなって思うようになって……」

加蓮「分かる分かる! しかもそういう時に限ってお母さん、キッチンにしかストーブつけてなかったりするんだよね。灯油代がどうこうって」

藍子「ストーブがつくまでの時間は、もう考えたくもありませんよね……。あの時だけは、時間にもっと早く過ぎてほしいって思ってしまいます」
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:07:34.60 ID:Qp0WwayH0
加蓮「だってさー……。藍子、私が座るなり無言で席の端の方に寄ったでしょ。それのせいで微妙に手が届きづらくて」

加蓮「かといって藍子に合わせて藍子の正面まですり寄ったら、何やろうとしてるか一発でバレちゃうし」

藍子「そんなことしなくてもばればれですっ」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:08:04.93 ID:Qp0WwayH0
藍子「……。加蓮ちゃん」

加蓮「うん。なあに?」

藍子「はい、加蓮ちゃん。手」スッ
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:08:34.80 ID:Qp0WwayH0
藍子「どうしても忘れてしまう時は、玄関に手袋やカイロを置いてしまうのも手ですよ」

藍子「靴棚の上……は、ちょっぴり狭いかな……?」

加蓮「狭いしちょっと暗いから、なんか虫とか寄ってきそうで嫌かも。冬なら大丈夫かな?」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:09:04.57 ID:Qp0WwayH0
藍子「玄関には、手袋とカイロと、マフラーと、あとは……そうですね」

藍子「前にお出かけした写真を写真立てに入れて、飾っておくことをおすすめします」

加蓮「写真……?」
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:09:34.06 ID:Qp0WwayH0
藍子「部屋や道具の片付けをする時には、まず分類から考えてみるといいと思いますよ。その後は、それをどこに置くかですっ」

加蓮「ね。今度お父さんにそれ聞かせてやろ。藍子が言ってたよー、って教えてやろ」

藍子「私が?」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:10:04.33 ID:Qp0WwayH0
加蓮「玄関の写真だけどさ。例えばどんな写真を飾るといいと思う?」

藍子「どんな写真でもいいと思いますよ。あっ、自分で撮った写真を飾ると、また撮りに行きたいって思うかもしれませんから、特におすすめですね」

加蓮「実体験?」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:11:04.20 ID:Qp0WwayH0
加蓮「って言っても藍子の見る世界とそんな変わらないと思うけどね……。あと相変わらず風景とか撮るの下手でさ。藍子のと見比べると自信なくしちゃうし?」

藍子「写真は、上手い上手くないだけではありませんよ。それに加蓮ちゃん、一緒に歩いている時も、アイドル活動している時も、私がぜんぜん気がつかなかったり見つけられなかったことに目を向けてるから――」

加蓮「目をって。何それー。お前のことはいっつも見てるぞ、って脅しー?」
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:11:33.84 ID:Qp0WwayH0
藍子「もう……。そんなこと言うのなら、加蓮ちゃんのこと本当に見張っちゃいますよ。そうすれば加蓮ちゃんも、周りにいたずらをすることもなくなりますね♪」

加蓮「藍子がそういうことするなら私もやるからね。カメラマン系アイドル高森藍子。そのプライベートにカメラを向けてみた! みたいな企画で」

藍子「企画……!?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:12:03.96 ID:Qp0WwayH0
藍子「……加蓮ちゃん?」

加蓮「いや……。私がPさんに相談して、藍子も相談したとするじゃん」

藍子「はい」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:12:34.11 ID:Qp0WwayH0
加蓮「ま、そういう訳で。そういうのはやめよ? 私もやらないから」

藍子「ふふ。は〜いっ」

加蓮「……こっそり自分だけやる、っていうのは無しだからね」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:13:03.98 ID:Qp0WwayH0
藍子「でも、もしも……。本当にもしも、加蓮ちゃんが裏でこっそりPさんに相談して、私のオフショットを撮っているってことになったら――」

藍子「加蓮ちゃんのこと、一生呼び捨てにしちゃいますっ」

加蓮「やめよう」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:13:34.24 ID:Qp0WwayH0
藍子「後になって慣れていないと、困ってしまうかもしれません。それなら、今から慣れた方がいいと思いますよ〜」

加蓮「後になって藍子に呼び捨てされるの確定になるっておかしいでしょ! ああもう……しないって言ったらしないわよ。そもそも私がやらなくても、藍子ってプライベート結構見せてる方じゃん!」

藍子「しないんですか?」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:14:04.07 ID:Qp0WwayH0

□ ■ □ ■ □


加蓮「話戻すんだけどさ。玄関に飾る分の写真がないから、藍子に何か1枚譲ってほしいなって」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:14:33.67 ID:Qp0WwayH0
藍子「……気に入りませんでしたか?」

加蓮「ううん。藍子らしくていい写真だなって思うよ。でも、綺麗な色の木の写真はちょっと冬っぽくないかなー、なんて」

藍子「それもそうですね。では……これは?」ポチポチ
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:15:03.84 ID:Qp0WwayH0
藍子「そういえば、あの時のことをPさんにご報告したら、Pさんが誰か他の人に、サンタさんの加蓮ちゃんのことをお話したみたいで」

加蓮「また余計なことをっ。それで?」

藍子「それから数日して、何人かにずるいって言われてしまいました」
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:15:34.03 ID:Qp0WwayH0
藍子「これ以外なら……。これとか?」

加蓮「傘に乗った雪の写真――」

藍子「これなら、出かける時に傘を忘れることもなくなるかもしれません」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/13(月) 19:16:03.97 ID:Qp0WwayH0
加蓮「さっきの藍子の話……ほら、私と藍子で見てる世界が違うっていうヤツ」

加蓮「私はそうは思わない――そうだとなんだか寂しいから同じであってほしいな、なんて思……と、とにかくっ」

加蓮「見てる世界が違うなら、価値観も違って、生き方も違うよね」
以下略 AAS



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