21:あらすじ前の物語 ◆ak8RAT8nZ62z[saga]
2020/01/16(木) 21:51:15.24 ID:rLQvnF1g0
4月――
高校2年生の最初の登校日がやってきた。
紅音「……行ってきます」
返事のない言葉と知っていても言わなくてはいけない。それが日課。
仕方ないことだった。母様の期待を裏切った自分が悪いから。
「あ、紅音さん。ごきげんよう」
玄関まで出ると聞き慣れた声が耳に入る。
紅音「まゆり、ごきげ……おはよう」
百合咲(ゆりさき)まゆり。同じ中学校に通っていた友人。
今では別々の高校に通うことになっている。
途中の分かれ道まで通学路は同じなので、わざと時間をズラして登校してたが、今日は久々で忘れてしまった……。
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