逢坂大河「たまにはいいのよ、たまにはね」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/01/23(木) 02:40:11.83 ID:VkxCchnrO
「さ、明日に備えてさっさと寝ましょ」
「あ、待って。今、髪を乾かすから……」

再びドライヤーで髪を乾かそうとすると、いつの間にか母が音もなく背後に忍び寄っており。

「隙あり!」

チョキンッ!

「なっ!? あっ! ああっ!?」

バッサリ、前髪を真一文字に切断された。

「ふっ……またつまらぬものを切ってしまった」
「ママは私の大変なものを切ったんだよ!?」

私の大切な前髪。
床に散らばったそれをかき集める。
なんとか接着出来ないものか。
勉強机からボンドを取り出すと母に奪われた。

「没収!」
「ママ、ボンド返して!」
「そのままで可愛いわ! いいから早く寝な!」

ブォーッと、問答無用でドライヤーの温風を吹き付けられて、あっという間に私の髪を乾かすと、母は小柄な身体からは想像出来ない腕力を発揮して私もろともベッドにバックドロップをかました。母は昔から強引で凶暴な虎だった。


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