オーゼン「少し席を外すよ」ボンドルド「おやおや、素晴らしい。うんこですか?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2020/01/30(木) 21:42:41.08 ID:7R3ITGP6O
「大便……いえ、動かざるオーゼン」
「なんだね、新しきボンドルド」
「私は正直、怖いのですよ」
ボンドルドは率直に今の心境を伝えた。
「あなたの大便で何かが変わりそうで、怖い」
「自分を見失うなんて、あんたらしくないよ」
ボンドルドは自我が希薄である。
それは特級遺物である精神隷属機を用いて自らの複製を大量に作った副作用と言えた。
オリジナルのボンドルドは複製のボンドルドの首から下がる白笛となって既に他界している。
それでもオリジナルの精神を引き継ぎ、アビスの謎を解き明かすべく、活動を続けてきた。
「奈落の果てが、よもやこれとは」
数多の犠牲を積み重ねた果てに、糞に塗れる。
果たしてそれがオリジナルが望む結末なのか。
今となってはそれを確かめる手段はなかった。
「いいじゃないか」
落胆を隠せないボンドルドに、優しく諭す。
「あんたは今日、新しく生まれ変わるんだ」
新しく生まれ変わる。それはなんとも胸踊る。
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