【FGO】アーチャー「2月2日のカルデアにて」
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7: ◆XVOS/FY0A/il[sage saga]
2020/02/06(木) 22:57:15.82 ID:SoHlR5BC0

 縮まる間合い。

 打ち込む連撃は、常人であれば反応すらできないものの筈だが、騎士王にとっては微風に等しい。

 全てが不可視の剣に叩かれ、逸らされ、防がれる。



(正面からの突破は困難。ならば―――)


 
 距離を取り、弓矢を投影。

 数発の射撃を見舞う。

 が、全て防がれる。当たる気配は微塵と感じられない。

 近距離は駄目。遠距離も駄目。

 目の前の壁は、馬鹿正直に当たって崩せるものでは、とてもない。

 分かっている。

 彼女は、強い。


(だからこそ、俺は―――!)


 彼女が立つ地面を撃ち抜き、土埃で視界を奪う。

 同時に双剣を三組投影。内の二組を弧を描くように投擲する。

 残る一組に魔力を込め、刀身を巨大化させ、刃の強度を引きあげる。

 再び突撃、その体勢を僅かでも崩そうと全力でもって刃を振るった。

 金属音が響き渡るが、ただ、それだけ。

 セイバーは表情すら崩さず、こちらの渾身を受け止めきった。


「まだだ!」


 一度の渾身で届かぬならば、届くまで渾身を繰り返すまでだ。

 何十と振るわれる渾身の剣戟に、セイバーの表情が僅かに険しくなった。

 同時に、僅かに後退。

 ほんの数センチ。だが、確かにその体勢を崩す事には成功した。

 その瞬間に、先に投擲して置いた二組の双剣が、彼女を挟み込むように殺到する。

 我武者羅な連撃に、彼女も意識を裂かれていたのだろう。

 後方から迫る刃に反応が遅れている。

 体勢も崩れている今、対応もできていない。

 このままいけば―――刃が、届く。


「―――やりますね、アーチャー」


 戦闘の最中、セイバーの声が聞こえた気がした。

 剣戟の応酬の中だ。

 例えセイバーでも言葉を紡ぐ暇はなかっただろうし、追い詰めている今その余裕もない筈。

 だが、確かに。

 確かに、そんな言葉が聞こえたのだ。

 ―――直後、暴風が吹き荒れる。



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