鬼滅の刃ss 我が子のために・・・
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12:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 23:40:46.49 ID:CTG1QIS00


こうして食事を済ませた俺は禰豆子を連れて夜の村を捜索に出た。
けれど夜だというのに鬼の気配はちっとも感じられない。
鬼の動きには関連性がある。日中に鬼が太陽の光が浴びると身体が消滅するためかなり行動が制限されている。
よって鬼が動くなら日没後の夜中しかない。
それなのにどういうわけか鬼が動く気配がどうしても感じられなかった。


「おかしい…匂いが感じられないなぁ…」


店で嗅いだ血生臭い匂いが強かったせいなのかどうも鼻の調子が悪い。
自慢じゃないが俺の鼻は犬の嗅覚ほど嗅ぎ分けることが出来る。
けれど本調子じゃないにしてもこれだけ探しても鬼が見当たらないってどういうことだ?


「う〜ん…こうなったらもう一度頭の中を整理してみよう…」


とにかく一旦落ち着いていまわかっていることを振り返ってみよう。
鬼が出たのは昨夜のことだ。殺されたのは産婆のお婆さん。鬼は初めて人を喰い殺した。
その鬼はまだこの村から出ていない。ざっと振り返るとこんなところだ。
特にこれといって気になる点は…待てよ…?


「なあ禰豆子、そういえばこの村には産婆は殺されたお婆さんしかいなかったよな。」


「ふがっ!」


俺は傍らに居る禰豆子にも確認を取るようにもう一度あることを確かめた。
そういえば店の女将さんは妊娠している。
待てよ?あのお腹なら産婆のお婆さんは何度か女将さんを診察してたんじゃないか。
だとしたら女将さんたちは殺された産婆のお婆さんについて何か知っているはずだ。
そのことに気づいた俺は禰豆子を連れて急いで店に戻った。
これで事件解決に一歩前進だ。そう思いながら駆け足で店へと向かった。




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