鬼滅の刃ss 我が子のために・・・
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21:名無しNIPPER[saga]
2020/03/25(水) 23:51:33.91 ID:CTG1QIS00
そんな悲観する俺の心にある言葉が囁いてきた。


『胸を張って生きろ』


今は亡き煉獄さんが遺してくれた最期の言葉だ。
その言葉を思い出したと同時に俺は今の自分を振り返った。
そして同時に目の前にいる冨岡さんに対して刀を抜いた。


「何のつもりだ。」


「こうなれば力尽くで納得させます。
確かに母親は人喰い鬼です。けれど生まれてくる赤子の命を蔑ろにするなど…
その行いを見過ごすのは胸を張って生きていると言えないッ!」


俺は冨岡さんに斬りかかった。冨岡さんの剣は俺の斬撃などビクともせず軽く受け流した。
当然だ。向こうは柱なんだ。実力が及ばないのは端から承知の上。
さらに言えば俺はまだ怪我がちゃんと癒えていない。
こんな状態で柱の冨岡さんに勝つなど絶対にありえないだろう。


「やめろ。こんな戦いは無意味だ。俺が納得するなど決してありえない。」


「…わかっています…それでも俺は…俺たちは…
みんな母親から生まれてきた。誰だってそうだ。それは鬼だって…
冨岡さんあなただってそうだったはずだ!ならばわかるはずだ!
どんな命だろうと境遇だろうと母親が子を産むことを咎めるなどあってはならないんだ!」


俺は渾身の力を込めて剣を振るった。その瞬間だった。剣が宙を舞った。
渾身の力を込めた一撃は呆気なく弾かれてしまった。
駄目だった。言葉でも想いでも説得することができなかったのか。



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