30:名無しNIPPER[saga]
2020/03/26(木) 00:19:39.44 ID:E3bwfHu30
「あ〜う〜」
そんなことなど露知らず赤ん坊は俺の腕の中で無邪気に笑っていた。
ごめんな、俺たちがもっと早く駆けつけていればこんな結末にはならなかったのに…
「それで赤ん坊はどうするつもりだ。任務には連れていけんぞ。」
「そのことなんですが以前にお世話になった藤の花の家のお婆さんに預けるつもりです。
あの人なら信じられるしそれにこの村にこの子だけを置いていけませんからね。」
両親がいなくなったこの村にこの子を残すのはつらいことだ。
親が人を殺したとなれば村人はこの子に対して悪意を持つだろう。
ひょっとすれば危害を加えることだってあるかもしれない。
今の俺に出来ることはこの子を健やかに育つ場所を与えることだけ。
それが俺に出来る唯一の責任の取り方だ。
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