【異種族レビュアーズ】デミア・デュオデクテット「モーツァルトより愛をこめて」
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3: ◆K1k1KYRick[saga]
2020/03/28(土) 13:08:01.18 ID:U4w5g7l00
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「そろそろ食事にしますか?」

彼女に言われて吾輩は気づかされた。

朝に魔法都市に到着してから授業を受け、早くも夕刻に差し掛かろうとしている。

授業が楽しくて、摂食をすっかり忘れていた。

「何か食べたいものってあります?」

情けない事に吾輩は何も思い浮かばなかった。

研究に明け暮れる独身男性の食生活は、質素を極めている。

この数年、面倒くさくてハムと青菜をパンで挟んだものしか食べていない。

食道楽という言葉とは全く無縁の世界に住んでいる吾輩に

彼女は子供の頃の思い出を色々と聞いてきた。

いくつかその質問に答えていると彼女は転移魔法を駆使して買い物を済ませた。

驚いた事に三日間の食事代も五千ゴールドの中に入っているという。

授業の復習をしながら待っていると、食欲を煽るような良い匂いが鼻をくすぐった。

彼女はテーブルにとうもろこしのスープと白身魚のムニエルと海鮮サラダの三品を運んできた。


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