王馬「大変だ!オレが行方不明になっちゃった!」
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25: ◆DGwFOSdNIfdy[saga]
2021/08/25(水) 12:37:34.82 ID:sfz1DCYy0
王馬「…入間さんはさっきまで何してたの?あんなに夢中になってさ」

入間「タイムマシンの設計図を書いてた」

最原「ゲームで遊んでただけだよね」

入間「冗談だって判ってるなら判ってるで少しぐらいノってくれたっていいだろ。…まあテメーにそんな期待する方が間違ってるか」

王馬「なんのゲーム?」

入間「正確にはゲームじゃなくてシミュレーターだな。コロシアイ学園生活のデータを入力して、どうすれば事件を防げたかとか考えつつ、色々と試行錯誤してたんだよ」

最原「入間さんの行動次第ではもっと難易度下がったと思うけど」

王馬「それでも能力がチートだから充分貢献度高かったよ。なんならハイスペック過ぎて運営に性格面でバランス調整されたまであるよね」

入間「その辺言い出したらオレ様に限らないからキリねーけどな。なんなら王馬もその類じゃねーか?」

王馬「ごめん…」

入間「今謝ったってしゃーねーだろ。運営の意向だとしたらオメーのせいでもねーし。…でもアタシ、オレ様や王馬の気持ちも少しだけ分かるような気がするんだよ」

最原「えっ正気?」

入間「テメーにだけは言われたくねーよ」

王馬「もう気にせず話進めていいよ」

入間「…普通はあんな状況に陥ったら混乱もするだろうし、強気に振る舞わなきゃ自分を保てないって奴もいるはずなんだよ。大なり小なりオレ様にも王馬にもそういうところがあったんじゃないか?思い出しライトの効果で、無理矢理コロシアイに参加させられたって誤認してた訳だからな」

入間「そう考えたら、王馬の事もなんかイマイチ憎めなくてな。どんな理由があろうと犯した罪がチャラになったりはしないし、非常事態下の言動に本性が露われるってのも正しいんだろうけど」

入間「如何にして環境に適応するかなんて、生き物には共通の課題だろ。だから、なんとなくその苦しみが理解出来る、ような気になっちまうんだよ。…いや、まずシチュエーションや深刻度合いが全然違うから、ふざけんなって言われそうだな」

王馬「ふざけんな」

入間「へ?」

ドンッ

入間「きゃあっ!」

最原「王馬くん?!」

王馬くんは突然入間さんを突き飛ばした。虚を衝かれた入間さんは可愛らしい悲鳴を上げたのち、当たり前のようにそのまま転んでしまった。王馬くんは被害者である入間さんにも声をかけた僕にも一瞥すらくれず、身を翻して逃げるように去っていった。

入間「あー痛…なんだよアイツ」

最原「入間さん、平気なの?」

入間「まあ、クソ痛いだけで動けないとかは全然ねーし」ヨロ…

入間「つーかアイツの用って結局なんだったんだ?」

最原「それなら気にしなくていいよ。王馬くん、当分キミには会いに来ないだろうから」


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