100:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 21:42:34.23 ID:QqIdgo5i0
  
  「ふぅん」 
   
 企画書をめくりつつ、同時に頭の中の加蓮ちゃん大辞典もめくってやります。 
 どちらも覚えのある名前でした。 
101:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 21:46:16.87 ID:QqIdgo5i0
  
  「神谷さんも今頃ソロデビューの曲を貰ってる筈だよ」 
   
  「あ、そうなんだ」 
   
102:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:02:45.40 ID:QqIdgo5i0
  
  ◇ ◇ ◆ 
   
  
  「何にする?」 
103:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:10:00.11 ID:QqIdgo5i0
  
  「自己紹介はさっきのでもうオッケー?」 
   
  「ええ。殿方の前では出来ないような、女同士のやらしい話をしましょう」 
   
104:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:41:46.72 ID:QqIdgo5i0
  
 一口。二口。 
 少し考えて、もう一口。 
  
  「まずね、急過ぎてびっくりしてるの」 
105:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:50:49.74 ID:QqIdgo5i0
  
 二人が笑い合いました。 
 少しだけ冷めて湯気も落ち着いたカフェラテはちょうど飲み頃のようです。 
  
  「そういえば、加蓮はどんな曲を貰ったの?」 
106:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 22:51:17.21 ID:QqIdgo5i0
  
  「あら。どこか気に入らない?」 
   
  「気に入らないっていうか……折り合いが悪くて」 
   
107:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 23:00:59.75 ID:QqIdgo5i0
  
 目の端に滲みかけていた涙を軽く拭い、 
 奏はようやくいつもの落ち着きを取り戻します。 
  
  「ねぇ。よければ聞かせてもらえる? 貴女と神様の馴れ初め」 
108:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 23:10:29.79 ID:QqIdgo5i0
  
 一通り語り終える頃、二つのカップは空になっていました。 
  
  「……ごめんなさいと、言うべきではないんでしょうね」 
   
109:名無しNIPPER[saga]
2020/04/30(木) 23:18:41.85 ID:QqIdgo5i0
  
  「なるほどねー……」 
   
  「神様を唄うのが気に入らないの?」 
   
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