118:名無しNIPPER[saga]
2020/05/01(金) 21:16:34.87 ID:TaaH9Z3P0
  
  「こちらが北条加蓮さんです。彼女は、神について知りたいようでして」 
   
  「へぇ〜っ……! 変わってますねー!」 
   
  
 歌鈴が感心したように言い放ちました。 
  
  
  「とは言え、興味を持ってくださるのは大変素晴らしき事ですわ。 
   相互理解の一歩は、まず歩み寄る事ですからね」 
   
 クラリスも同様に頷きました。 
 何だかすっかり信徒になりにやって来たような空気に慌て、 
 加蓮は視線で文香に助けを求めます。 
  
  「あの……お二人とも……今回は、深い所ではなく…… 
   信仰の源流、基本的な理念や概念を教えて頂ければ、と」 
   
  「はいはいっ! まず歌鈴さんからっ! お願いしまーす!」 
   
  「ひゃいっ! わ、分かりましたぁー……!」 
   
 隙を逃さず、加蓮は高々と挙手。 
 いきなりのご指名に泡を食いながらも、歌鈴はごひゅんと小気味良い咳払いをし損ねました。 
  
  「けほ、ごほっ……え、えっとですね、 
   私は、神道……宗派を抜きにすれば、八百万の神に身を奉じています」 
   
  「うんうん」 
   
  「それで……うんと、神様とは何か、でしたっけ? 
   神道の特徴で言うとー……う〜ん……神様は何処にでも居るよー、っていうのが特徴かなぁ?」 
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