119:名無しNIPPER[saga]
2020/05/01(金) 21:46:28.84 ID:TaaH9Z3P0
  
 歌鈴の隣に座るクラリスも、興味深そうに耳を傾けています。 
  
  「神道の神様……神霊と言ったりもするんですけど、 
   神霊は無限に分けられるんです。そして、全て同じ神様なんですよ」 
   
  「……ん、んん……? 
   ごめん、ちょい待って分かんない。部下とか遣いとかじゃなくて……同じ?」 
   
  「例えば、分祠……町中の小さな神社がありますよね。 
   そこには総本社の祭神、つまり本部が祀っている神様と同じ神様が居るんです」 
   
  「……要するに、クローン?」 
   
  「う〜ん……見方によっては……そうかも?」 
   
 歌鈴が小気味良く笑いました。 
 神道について学んだ事はありましたが、そのような概念は初耳です。 
  
  「それからですねー、とにかくいっぱい居るんです! 
   お隠れになっちゃった神様とかもおわしますけど、それでもいっぱい!」 
   
  「例えば?」 
   
  「糸車の神様とかは流石に引退なさったでしょうけど、 
   たぶんアイドルの神様とかはけっこう前に降臨されてると思いますよ?」 
   
  「……なるほどね」 
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