古澤頼子「高峯のあの事件簿・マスターピース」
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77: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:39:43.93 ID:RS4SDFXO0
のあ「留美に動きはなし。目撃情報もなければ、新しい事件も起こってないわ」

楓「そうなると……目標は」

のあ「古澤頼子だけ、というのは嘘ではないようね」

楓「嘘でないとすると……死体を増やすつもりなのも、本当なのですか」

のあ「この場に現れていないということは、留美の考えはそうなのだと思うわ」

楓「しかし、この状況で目的を果たすとなると」

のあ「警察署を襲撃しないといけないわ。警戒されている中で」

楓「清路警察署は郊外ですから、見つからないで近づくのも大変ですよね」

のあ「ええ、留美はどう動くつもりかしら」

楓「わかりませんが……捜索は続けましょう」

のあ「それが良さそうね」

真奈美「のあ」

のあ「真奈美、古澤頼子の様子は」

真奈美「高垣君も来てたのか、おはよう」

楓「おはようございます。取調室にいたのですか?」

真奈美「ああ。いきなり黙ったと思ったら、高橋署長をご希望だ。署長を呼ぶまで話さないと」

のあ「それで、礼子には話したのかしら」

真奈美「喋りはし始めたが、呼んだ理由がわからない。署長である必要はなさそうだ」

楓「目的が読めませんね……」

真奈美「高橋署長のお手並みに期待しよう。私は、あの圧力には耐えられない」

のあ「そうなの?」

楓「高橋署長は警視庁では、組織犯罪や収賄と戦っていた人物ですから」

真奈美「暴力団組長、国会議員、麻薬組織の元締め、の取り調べ経験があるそうだ」

のあ「古澤頼子に負けることはなさそうね」

真奈美「有益な情報が引き出せるかは、わからないが」

のあ「ええ」

真奈美「とりあえず、和久井警部補と昨晩遭遇したのは間違いなさそうだ」

のあ「留美の足取りとなる有益な情報は」

真奈美「特にない。命の危険を感じたという言葉の、説明に必要だから話したに過ぎないんだろう」

楓「やはり、目的は留美さんからの保身でしょうか」

のあ「最初に言ってたわね、それならもう一歩」

楓「警察に身を任せてまで、保身せねばならない理由……でしょうか」



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