古澤頼子「高峯のあの事件簿・マスターピース」
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92: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:58:56.20 ID:RS4SDFXO0
頼子「銀の銃から弾丸は放たれました。刑事さんは撃ち返さず、その銃は床に落ちた。お見事、隙をつきましたね。しかし、私を捉えた腕は離れず」

留美「上手くなったわね、探偵さん」

頼子「私を殺せば終わったのに。フィナーレはまだ先の様です」

のあ「……いいえ、私の技術が上がったわけではない」

頼子「なるほど、撃ち返さないと思っていたわけですか」

のあ「そいつに賛同するのは気に障るけれど、その通りよ。あなたは撃ち返してこないわ、和久井留美。信じていた、絶対だと」

留美「まだ、人質はこちら側」

頼子「そんな態度だと答えませんよ?どうやって、あなたの友人に考えを吹き込んだのか、あなたの部下と信頼関係があるのか、聞きたいでしょう?」

のあ「私は留美にこれ以上続けさせるわけにはいかないの。だって、友人でしょう」

頼子「友情、麗しきものです。なんと素晴らしい」

留美「……」

のあ「留美!」

留美「のあが嘘でそんなことを言っていないのはわかるわ。私は刑事で、あなたの友人だもの。だから」

頼子「おっと……」

留美「私が責任を取るわ、誰にも……続きはさせない。私の事件よ」

のあ「留美、待って!」

留美「さよなら、墜ちなさい」

頼子「この高さ……良い音がしそう!」



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