長門「私と居ると、退屈?」キョン「いいや。そんなことはないさ」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/23(土) 22:27:27.91 ID:1JdiF+qJO
「それじゃあ、行くか」
「わかった」

長門のマンションの前で待ち合わせて、俺たちはこれから市内の図書館へと向かい、その後は古本屋を巡る予定であった。

「待って」
「ん? ああ、すまん。速かったか?」

背に声をかけられて振り返ると長門との距離が離れており、どうも歩調が合わなかったらしく、その問題を解決するべく意を決して。

「手、繋ぐか?」
「っ……いいの?」

念を押すように再度確認してくる長門は慎重に見えて、既にこちらに向けておずおずと手を伸ばす積極性も持ち合わせているようで、返事の代わりにそのひんやりとした手を握り、少し力を込めてぐいっと引いてやった。

「ありがとう」
「礼なんてよしてくれ。転ぶなよ」

別に、礼儀正しいのは悪いことではない。
しかしこうも嬉しげにしみじみ感謝されちまうと俺もどうしたらいいかわからなくなる。
だから、ぶっきら棒に気遣い、手を引いた。


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