プロデューサーが死んでしまった西城樹里
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4: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/05/24(日) 01:03:43.54 ID:OM5qGz2c0

『死んでないよ』

……ん?

『俺はまだ生きてるよ。なんかヤブ医者が死んだって診察して棺にブチ混んだだけなんだよ』

……幻聴か? 幻覚か? 両方か? なんか、空にうっすらと見えるプロデューサーが喋ってたりするような……なんだこれ

『いま直で樹里の精神に語りかけてるよ。黒髪も似合うな』

「はぁ!?」

空に浮かぶプロデューサーは笑った

『ようやく気づいてくれたね……』

「いやちょっと待てちょっと待てよ!! あ!? こういうのって死んだ〜っていうのを表す漫画的な表現じゃないのか!? もしくは幻覚か幻聴だ
ろ!?」

『俺はまだ生きてるんだよ。その証拠に棺を開けて俺の心臓の音を聞いてごらん』

「そんな、仏様に罰当たりな…」

『いいから、確かめてくれ』

しぶしぶ棺の蓋を開けて、プロデューサーの胸に手を置いた。どくん、どくんと、脈打つ鼓動が手のひらに伝わってくる

「…………動いてる」

『でしょ?』

「死んでねえじゃん!」

『死んでないんだよ!! 本当は!!』

窓まで走ってプロデューサーを観る

「なにあれ!? なに!? ハァ!?」

『トラックにはねられた後カーキャリアにはねられ、電柱に激突した後ダンプカーにはねられたのが俺の死因……ってことになっているけど、実際は
仮死状態だったんだ』

「あれで死んでねえの!?」

『医者も「これは死んだでしょ」って思ったらしい』

「誰だってそう思うだろ……」

あれは『まだ生きてるね』って診断する方がヤブ医者だっていわれておかしくないだろ



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