5: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2020/05/24(日) 01:08:13.24 ID:OM5qGz2c0
プロデューサーはそのまま続ける
『仮死状態で一命を取り留めた後、俺はこうやって空に浮かび、親しい人の精神に語りかける能力が発現したんだ』
うつむきながらこれまでを語る
「いや最後がよく分からねぇ、全然分からねえ! なにその能力!?」
『俺に訊かないでよ分からないんだから……』
プロデューサーは頭を抱えている。頭を抱えたいのはこっちだよ
『でな、どうにかして蘇生してもらおうと、仮死状態から治療してもらおうといろんな人に語りかけたんだ……でも、失敗ばっかりだった』
「死人の声が聞こえたらそりゃ怖いだろ……実際アタシもまだ信じ切れてないし……」
『医者は「祟りだーーーー!!!」って叫んで病院に引きこもるようになったし、果穂に語りかけたら怖がって家からでなくなっちゃった』
「果穂が引きこもってる原因アンタだったのかよ!! いや元々アンタだけど輪をかけてアンタじゃねえか!!!」
『それからめげずに智代子に……言ったら幻覚と幻聴って思い込んじゃって、事務所に行くようになっちゃった。夏葉は語りかけたら普通に怖がられた』
「いまの放クラがしんどい原因がこんなことだったのかよ……」
『凛世だけは信じてくれてね……すぐに方法はないかって調べに行ってくれたよ。もう親も俺の語りかけで病んでノイローゼになってたからね』
「そりゃ死んだ息子の声が聞こえてたら精神病を疑うだろ……」
『だから樹里には凛世と協力して、俺の肉体の蘇生をしてもらえるように』
『お願いします、樹里さん』
見上げた空に、もう一つ顔が出てきた
「凛世!?!?」
凛世がプロデューサーと同じように空に浮かんでる。なにこれ? この世の光景で正しいのか? 勇者ヨ〇〇コでも観ねえよ二人並んでの仏は。え、凛世も仮死状態に?
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