4: ◆lWfjP4x3Ao
2020/06/14(日) 08:10:26.61 ID:cnoGpzT90
 女の子「おねえちゃん、だいじょうぶ?」 
  
  
 まだ4〜5歳ぐらいの小さな子が、歌鈴ちゃんの横にかがんで、 
 心配そうに声をかけてきました 
  
  
 歌鈴「あ、はいっ!大丈夫ですよっ!こう見えて、こけるのは慣れてるんで、 
 全然平気……あいたっ!」 
  
 どうやら転んだ時に膝頭を強く打ってしまったらしく、平気とはいかなかったようです。 
 とっさに抑えた膝頭に、女の子の小さな手が重なります。 
  
  
 女の子「いたいのーいたいのーとんでけーーーーー!」 
  
  
 女の子はそう言って、膝頭に重ねた手を精一杯上に持ち上げます。 
  
  
 女の子「あのね、わたしがころんであしがいたいとき、ママがね、こうしてくれるの! 
 そしたらね、いたいの、ほんとうにとんでっちゃうの!」 
  
 歌鈴「ほ、本当です!今、痛いの、飛んでっちゃいました!すごい!すごいです!!ありがとう!!!」 
  
 そう言って歌鈴ちゃんはシャキッと立ち上がります。本当に痛くないのでしょうか……? 
 しかし、歌鈴ちゃんの笑顔とシャキッと立ち上がった事に安心したのか、女の子は笑顔になると、 
 そのままテトテトと去っていきました。向かう先に、きっとお母さんなのでしょう、女性の人がいました。 
 女の子が今しがた歌鈴ちゃんにしてきたことを、一生懸命伝えてる様子がうかがえます。 
  
 お母さんは、こちらを見て、軽く会釈をします。私たちも、そのまま会釈で返します。 
 お母さんはそのまま女の子と手をつないで歩き始めました。少し離れてますが、 
 お母さんも、優しい笑顔になってるのがなんとなくわかりました。 
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