5: ◆lWfjP4x3Ao
2020/06/14(日) 08:11:23.32 ID:cnoGpzT90
 藍子「優しい女の子でしたね……」 
  
 歌鈴「はい。とっても」 
  
  
 歩き去った親子を見送って、さて歩き出そうとしたとき、歌鈴ちゃんが、どこか遠く、 
 空を見上げていました。その瞳は、いつもより神秘的で、きらきらとしていました。 
  
  
 藍子「どうか、しました?」 
  
 歌鈴「あ、ええっと、今ね、神様にお祈り……というかお願いをしてたんです」 
  
 藍子「お願い?ですか?」 
  
 歌鈴「はいっ!あの女の子が、これからもずっと、あの優しさを忘れないように、見守ってください、って」 
  
 歌鈴「あの優しさを、これからもずっと持っていていたら、きっとあの女の子の周りに、 
 これからもたくさんお幸せが訪れるんじゃないかな、って、そう思えるからっ!」 
  
  
 普段よりずっとずっと優しい笑顔で、歌鈴ちゃんは答えます。 
  
  
 (すごいなぁ……) 
  
  
 そんな歌鈴ちゃんが、私にはとても眩しく見えます。 
  
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